ちょっとヤバかった。

それは先日、実験設備でトライしてたときの事だった。
石英ガラスの内部で加熱用ヒーターに通電して温度を上昇させ
その昇温速度を計っていた。
ヒーターは高温(千数百℃)になる為、石英ガラスの外側は水冷して
いるんだけど、どうも出側の水温が異常に高い。でも原因が分からなかったので
「今日は気温が高いんでそれによるものだろう」と思っていた。


しばらくすると、その加熱している物体が局部的に変色してきた。
オレンジ色を越して白色っぽい。
と言うことは、その局部だけ物凄く発熱している。
ものすごい速度で変色しつつある。
さすがに「ヤバイ!」って思ったので、設備を緊急停止した(電源落とした)。
自分の顔の1m先位で起きたのでさすがに怖かった(ちょっと逃げた)。


昨日のうちに原因を探って手を打っておかないと次のトライがまた延びるので
早速バラシて原因をさぐろうとしたが、どうも熱くて触れない。


で、今日朝ちょっと早く会社行ってバラシてみると・・やっぱりだった。
ヒーターと他の金属部分が短絡して異常発熱した跡あり。
一部は溶けてしまって、他と溶着している。
SUS316のt15板なんかも見事に溶けてしまった。
もうボロボロです。最悪です。
それにしてもなぜ漏電ブレーカーが落ちなかったのだろうか?。
自分は電気屋(電気設計)ではないので良く分かりませんが。
もしかして、あの時、設備のどこかに触っていたら見事に感電してた?。
異常発熱してガラス管が割れて水が洩れて水蒸気爆発?。
洩れた水でさらに感電?。


誰だよ、こんな危険な装置、設計した奴は・・・って俺か?。
「もっと安全対策を盛り込んで設計しなさい」って上司から小言言われたよ。
ハイハイ。